【スマホイラスト】アナログ絵を綺麗にデジタルで使うには

 

こんにちは。しがないスマホ絵描きです。

スマホでデジタルイラストを作成する際、
ラフや下書きなどをアナログで作成する場合も多いかと思います。


何ならアナログの雰囲気を活かしたいときは

紙に描いた線画をそのままスマホに取り込んで線画に使ったり、
アナログ作品をスマホからSNSに投稿したりすることもあるでしょう。


しかし、スマホだけを駆使してアナログ絵を綺麗に取り込むのって難しいんですよね。


そこで本記事では
アナログイラストをスマホで可能な限り綺麗に使うためのコツや役立つツールをまとめました。

 

 

 

スマホで綺麗に使えるアナログイラストの特徴

 

  • 紙とイラストの明暗差がハッキリしている(紙は白く、イラストは濃く)
  • 紙は綺麗な四角形
  • イラスト以外の汚れが少ない


スマホに取り入れたとき特に影響してくるのは
この三点かなと思います。


では具体的にどうした良いか見ていきましょう。

 

コツ① カメラ機能は使わない


アナログの資料をスマホに取り込む際、カメラで撮ってはいけません

カメラでの撮影となるとスマホと紙の角度が平行にならずにイラストが歪んでしまったり
紙に影が差し込んだりなどして余計な情報まで取り込んでしまいます。

ではどうすれば良いのか?
ずばりスキャンの機能を使いましょう。

 

 


紙の角度や影などの濃淡を自動で最適化してくれます。

 

昨今のスマホはスキャン機能も優秀ですが、
たとえばメモの切れ端のような歪な形の紙の場合、うまくスキャンできない可能性もあります。

基本的に長方形であれば、自動的に資料だと認識してスキャンしてくれます

 

 

 

コツ② 適した紙を使う



紙はできるだけ白く無地の方がスキャンもしやすく便利です。


加えて、紙の大きさは大きい方がいいです。
なぜならスマホにスキャンした時点で大きさは関係なくなるから

小さい紙に描こうが大きい紙に描こうがスキャンすれば同じ大きさになります。

 


その上、小さい紙をスキャンすると
拡大する分線が太くなってしまいがちです

それなら描きやすいサイズの紙に丁寧に描き込んだ方が良いというわけです。



つまり

  • 紙色が白い
  • 無地
  • 綺麗に整形されている
  • 描きやすいサイズである

この条件を満たせばアナログイラストを綺麗にスキャンしやすくなります。


筆者おすすめ用紙をいくつか挙げておきます。
文房具屋さんやスーパー・コンビニで買えるものばかりです。

A4無地ルーズリーフ
・サイズが大きくて描きやすい
・紙色が白い
・描き終えてからの整理がしやすい、ファイリングが楽
 (紙を袋に戻して保存しておけるのも便利)
・アナログ線画の作成や下書き、ラフ用におすすめ。
 (イラストも十分描ける)
・穴もスキャンしてしまうので注意

A4レポートパッド
・サイズが大きくて描きやすい
・紙色が白い
・紙が丈夫(その分コスパはダウン)
・角もしっかりしていて穴などもない
・清書までアナログで描き上げたい人にオススメ

コクヨ「ソフトリング」(無地)(A5・B5)
・リングが柔らかく描く際も邪魔になりにくい
・ページ枚数も潤沢
・ページが点線で簡単にちぎれるので使い方の自由度が高い
・紙色は真っ白ではないが、スキャンや透過に支障はきたさない
・アナログの下書きやラフにオススメ

お絵かき帳
・コスパは最強
・紙質や紙色は△
・アナログで下書き→デジタルで清書の人にはおすすめ
 (漫画の下書きなどで紙がたくさん要る人にもおすすめ)

 

コツ③ 濃い線で描く

 

せっかく綺麗な紙に頑張ってイラストを描いた。
それなのにスマホで読み込めないほど線が薄くては意味がありません。

筆者の経験上、前項に挙げた用紙にHB以上の濃さなら問題なくスマホで読み取れます。

とはいえ個人の筆圧にもよりますし、
なにより線が濃ければ濃いほどイラストを鮮明にスキャンできるのもまた事実

 





というわけで、筆者おすすめアナログ筆記具も少し挙げておきます。

0,3mmシャーペン各種
・ペン先が細くアナログでも細かな作業がしやすい
・ペンのグリップはお好みのものを選んでください
 (細身のものや硬いボディものも展開されています)

水性ペン各種
・ペンの太さのバリエーションが豊富
・濃い線画が描ける
・アナログイラストの清書にオススメ



ただし濃い色の筆記具を使う際はアナログイラスト作成の過程で紙が汚れないよう注意してください


読み込んだアナログイラストを
ラフや下書きとして(完成後に影響しないものとして)使うのなら問題ないのですが、

アナログイラストをそのまま完成作品として扱いたい時や
アナログ線画を取り込んでデジタルで色を塗りたいときなどは
紙の汚れが邪魔になってしまいます。


次項でスキャンしてからデジタル作業で汚れを消す手段を紹介しますが、
正直なところ手間のかかる作業なので汚れはないに越したことはありません

 

 

コツ④ イラストアプリやソフトで調整する


最終手段、「スマホに取り入れてから何とかする」です。
とはいえデジタルのペイントアプリやソフトは機能が豊富ですのでいろいろとやりようがあります。
方法をいくつか挙げますので、その時々によって対処法を考えてみてください。

各種FX (フィルター)調整

  • スキャンしたイラストが上手く透過できない
  • スキャンしたイラストが暗い・見にくい


    このあたりのFXをいじると改善するかもしれません。

    薄めの汚れなどはFXで消えてくれたりもします。

    ①⇨カラーイラストを調整する時
    ②③⇨白黒の濃度調整(①の「コントラスト」でもできる)
    ※ただし「線画抽出」は背景(白い部分)を透過するので注意

     

     

     

    デジタルペンで加筆

    • スキャンしたイラストの一部が薄くなってしまった
    • スキャンしてから加筆の必要性が生じた

      加筆にオススメのペンのタイプ

      メインの線(線画など)を修正する時は
      縁の凹凸があるタイプのペンがおすすめです。



      アナログの線は縁がまっすぐではないので
      (紙自体がザラザラしていたりインクが紙に滲んだりするため)
      凹凸のあるペンで修正するとデジタルでも違和感が出にくいです。

      また、鉛筆シャーペンのイラストに加筆する場合は不透明度を少し落としましょう
      アナログ特有の濃淡を損なわずに加筆できます

      不透明度を80〜90%程度に落とすと
      線を重ねたり筆圧の強弱によって濃淡が自然になります。


      逆に「鉛筆」や「シャーペン」という名のデジタルペンは
      不透明度がマックスでも色が薄く、線画には向きません

       

      癖の強いペンではありますが
      反対にアナログっぽく彩色したいときなどはこのあたりが役立ちます。

       

      汚れを消す


      表題のままです。
      スキャンしたときに読み取ってしまった不要な部分を消しましょう。

      線に接している汚れを消す時は
      加筆と同じように凹凸のある消しゴムを使うと違和感が出にくくなります

       

       

       

      まとめ


      本記事ではアナログイラストを綺麗にスマホで活用するためのコツやツールをご紹介しました。

      少しでもお役に立てたら幸いです。


      最後までお読みいただきありがとうございました!