SNSやネット上で絵をイラストを描いていたら「絵師」と名乗っても良い?



こんにちは。しがないスマホ絵描きです。

絵の活動をしているアカウントにマシュマロ(匿名メッセージを送るサービス)を置いているのですが、複数人に一括で送れるメッセージでこんな質問をいただくことがあります。


「絵師さんの方にお聞きしたいのですが……(以下質問文)」


これ、自分がお答えして良いかめちゃくちゃ悩むんです。
というのも、自分って絵師なのか分からないから


何せ筆者が使っている二次創作アカウントは絵のクオリティや技術を売りにしているタイプではないので、
特に「使っている道具はなんですか」や「描き方のコツを教えてください」などの質問はすごく悩みます。


一括送信なので他にも同じメッセージを送られている方も居るわけで。

メッセージの送信主さんが本当に質問したい人は自分ではないのではないか?
自分は送信者さんの「絵師さん」に該当しないのではないか?

…と考えた挙句、結局は質問文の内容とにらめっこして「素人知識ながらお助けできるかも…」と思ったものだけ僭越ながらお返事する、ということがままあります。


そこで一回はっきりさせておきたくなりまして。

「絵師」になれる基準って何?


フォロワーがたくさんいること?
絵の仕事で食っていけること?
それとも、もっと曖昧な基準なんでしょうか。

仮に「絵師になりたい!」と思ったところで何をもって絵師になれるのかイマイチ分からないし、

かと言って絵の活動をしている自分の立ち位置を絵師と呼ばずして何と呼称して良いかも分からないんですよね。


SNS上の「絵師」ってどんな存在なんでしょう?気軽に自称して良いものなんでしょうか…?



そもそも絵師って何?

SNS上で使われる「絵師」という言葉は定義がふわっとしていて使われ方にも何パターンかあります。

  1. プロのイラストレーターのことを指す場合
  2. プロではないがイラスト作品を有償で提供している人を指す場合
  3. プロorアマ、仕事or趣味を問わずネット上で絵を投稿していれば一緒くたに「絵師」と呼称する場合


絵師を自称して良いか悩む人は絵師に対して①や②のようなハードルが高いイメージがあるのではないでしょうか?
「師」という漢字がつくだけあって一定以上のスキルを身につけた人を指す印象がありますよね。
(自分もこの印象を抱いている一人です)

逆に③の場合は「絵師」という単語がすごく気軽に使われていますよね

なぜ「絵師」という言葉がこんなにも掴みどころがないのかというと、もともとネットスラング的に使われ始めた単語であるため明確な定義がないからです。使う人によってイメージや捉え方が異なってしまうんですよね。
とは言え近年は③の意味で使うケースが多いような気がします。

もしネット上で絵の活動をしていて「自分の活動をシンプルに表現したいが何と言えば良いか分からない」という人は思い切って「絵師」を自称してみても良いかもしれませんね。



「絵師」に似た呼称と比較してみる

SNSには「絵師」以外にも絵の活動をしている人のことを指す言葉があります
絵師という言葉が曖昧でしっくりこないのであれば代替案を考えてみるのも一つの手です。

イラストレーター

イラストレーターは広告やCDジャケットなどのイラストを描いたりゲームなどのキャラクター作成などを職とする人のことですね。
多くの場合イラスト制作を生業にしているプロのことを指して使われます。

これに対して絵師はもっと広い意味合いを持ちます。
本格的な一枚のイラストばかりを描いていなくても絵師と呼ばれることがあります。
例えば、ちょっとしたお話漫画を主として描いている人でも「絵師さん」と呼ばれている人も多くいますよね。

絵師はイラストレーターよりもいろんな活動に対して使えます。


逆に一枚絵・イラスト一本の活動をしているのならばイラストレーターという呼称が適切かもしれませんね。
ただし自称するには絵師よりも敷居が高い呼称だと思った方が良いかもしれません。


絵描き

「絵師」がプロ・アマや仕事・趣味を問わず使われるのと同じような感じで使われるのが「絵描き」です。

特に絵描きという呼称は絵師のように意味合いが複雑ではないので誤解も生じにくいです。
あまりプロに対して使う単語ではなく
すごくラフなイメージ親近感の抱きやすい単語なので
「絵師を自称するのはちょっと気が引けるなあ…」という人に良い呼称かもしれません。


「絵師」と名乗って良いか悩むときの解決策

自己紹介の表現に困るときは

「絵師」でも「イラストレーター」でも「絵描き」でも自分の活動を表す言葉としてピンと来ない…
そういうときは名詞を避けて詳細に表現してしまうのもアリです。

例えばSNSのプロフィール欄に

「絵を描くのが趣味です」
「ときどきオリジナルの漫画を描いてアップしています」
「プロ絵師を目指しているアマが練習絵を投稿するアカウントです」

など…と記載すると、どんな活動をしているアカウントか一発でわかりますね。

文字数は消費しますが自分の活動をはっきり伝えることができます


絵師に憧れているけど名乗って良い基準がわからないときは

先述の通り「絵師」という単語は意味が曖昧で
絵師になれる基準というのもありません。

絵師を目指したは良いもののゴールがはっきりしないときは自分で絵師の基準を作ってみるのも良いかと思います。

例えば、

・自分が「絵師さん」と呼んでいるクリエイターさんのフォロワー数を目標にする

・フォロワーさんから「絵師さん」と呼んでもらえるようになったら絵師の自称を解禁する

などなど……

自分が納得できる「絵師」の目安を設けるとゴールが明確になりますし、
絵師を名乗るときも懸念材料がなくてよいのではないでしょうか?


まとめ



いかがだったでしょうか。

「絵師」というとすごい人なイメージがありましたが

結局のところ「絵師」という言葉を使う人の匙加減によって意味合いが変わってくるので、
割と気軽に自己紹介に使って良いのかもしれませんね。


筆者はそれでも絵師を名乗る度胸がないので「絵師未満」と自称していますが…(笑)

自身でしっくりくる肩書きを見つけるのが一番だと思います。