どんな時にどうやってフォルダ機能を使うの?
フォルダの分け方は作風や用途、個人の好みによって何通りもあります。
そんな自由が効くのもこの機能のいいところ。
では実際どんな風に使うのか、下のイラストで簡単な例をいくつかご紹介。

まとめて加工する
フォルダにクリッピングやFXが使えることを利用します。
今回はオーバーレイレイヤーを作ってみます。

人物のフォルダを作って、その上にオーバーレイレイヤーを作成しました。
完成図と比較図です。

フォルダ内のレイヤーすべてにオーバーレイをかけることができます。
パーツごとに分けて使う
今回は「ハット」と「その他」に分けてみました。


ここでハットの角度を変えようと思います。
もしフォルダがなければ
- 線画レイヤー
- 色レイヤー
- 影レイヤー
をいちいち操作しなければならないのですが
今回はこれらを1つのフォルダにまとめてあるので



フォルダ内のレイヤーをまとめて操作することができます。
レイヤー1枚1枚を操作するより格段にラクです。
線画の状態と着色後ではサイズや角度のバランスが変わって見えたりするので
パーツごとにフォルダを分けておくと
「目を大きくしよう」
「手の角度を変えよう」
「人物をもう少し手前に配置しよう」
といった操作がいつでもできるようになります。
差分イラストを作る
イラストの差分をつけたいパーツのフォルダを作ります。
今回は「目」の差分を作ります。
よってフォルダの分け方はこんな感じ。

そして目のフォルダだけ表示するとこんな感じ。

この状態で、目①フォルダ、目②フォルダの表示・非表示を切り替えると


と、こんな風に差分イラストが作れる訳です。
これはフォルダを使えば複数レイヤーの表示・非表示がカンタンにできるという点を利用した活用法です。
作業中盤〜終盤にかけての調整に使う
作業工程を進めて初めて気づく修正箇所なんてものがあります。
「顔の角度を変えたいけど線画も肌も髪もレイヤーを分けてしまったから修正がめんどくさい…」
みたいなことはありませんか?
そういうときは一旦修正したいレイヤーを全部フォルダにぶち込んでみましょう。
実践例です。
今回は「顔を上向きにする」を目指します。
まず全レイヤーをフォルダにまとめて、

まとめたフォルダを選択した状態で、

投げ輪ツールで修正したい部分をくくります。

好きな角度に変えたら

おかしなところを直して完成です。

無事に上を向いてくれました
投げ輪機能ももちろんフォルダで使えます。
複数のレイヤーやフォルダにまたがる部分を修正したくなったら
いったん全部同じフォルダにまとめて
修正したらフォルダから出せば大丈夫です。
まとめ
いかがでしたか?
先述の通りフォルダは画風や用途によって使い道がいくらでもあります。
筆者は普段マンガ作品ばかり描く人ですが、フォルダ機能はほぼ必須です。
フォルダ機能が実装されてからめちゃくちゃ作業効率上がりました。
今まであんまり使ったことないなあという人も
感覚的に自分のやりやすい方法でどんどんフォルダを作ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
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