【アイビスペイント】不透明度ロックの使い方【ibisPaint】

 

こんにちは!しがないスマホ絵描きです。

この記事ではお絵描きアプリアイビスペイントの機能、

“不透明度ロック”

について紹介・基本的な解説をします。

不透明度ロックはめちゃくちゃ有用かつ基礎的な便利機能です。

「不透明度ロックって何?」
「どんな使い方があるの?」
「使ってみたことはあるけど、もっと使いこなしたい…」

と思ったことがある方、ぜひ一度目を通してみてくださいね!


 

「不透明度ロック」って何?

 

 

“不透明度ロック”という機能がまずどこにあるかというと


 

レイヤーを開いたところのココです。

押してみたことある方が大半なのではないでしょうか。やたら目立つところにありますからね。

 

 

 

 

どういう機能なのかと言うと、至ってシンプル。


「例」と書かれたレイヤーを作ってみました。

 
不透明度ロックがオフの状態で、このレイヤーに落書きしてみましょう。


こんな感じ。まあ何も変なことはありませんね。



次。不透明度ロックオンにした状態で同じような落書きをしてみます。


 

落書きが はみでない〜〜!

 

まあ要するに

現在描かれている部分(不透明な部分)を固定する(ロック)で不透明度ロックというわけですね。


はみ出してほしく無い時に使う、ただそれだけの機能です。

言うなれば不透明度ロックはクリッピング機能レイヤー1枚で完結させる機能になります。

 

 

 

クリッピング機能との比較


不透明度ロックと類似した機能にクリッピングがあります。
「はみ出さないようにする時に使う」という点では同じ。

ではこの二つの機能の相違点や使い分けはどこにあるのでしょう?

 

不透明度ロックにできてクリッピングにできないこと

 

先述の通り不透明度ロッククリッピング機能をレイヤー1枚で完結させるものです。

それはつまり、レイヤーが一枚じゃないと使えない機能すなわち不透明度ロックにできてクリッピングにできないこと(フォルダに入れても出来ない)ということです。

そんな機能をいくつかご紹介。

 

ぼかし機能

手動の方でもFXフィルターのぼかしでもそうですが、
クリッピングはレイヤーが別れているため、ベースレイヤーとクリッピングレイヤー合わせてぼかすことはできません。(フォルダに入れてもできません。)

 

よってぼかし機能を使うときはレイヤーが一枚である必要があります

ただし、不透明度ロックを使っていたレイヤーをぼかしたいときは


一旦不透明度ロックをオフにするぼかす再度不透明度ロックをオンにする

という過程で行いましょう。

輪郭を維持したい場合は不透明度ロックオンのままで大丈夫です。

 

 

 

 

特殊ペン

 

 

特殊ペン各種も複数レイヤーの一括操作はできません。

ちなみに特殊ペンは不透明度ロックオンのままで作業ができます。便利。

 

 

 

 

指先

 

 

指先機能もレイヤー1枚分しか操作できません。

ぼかし機能と同じようにアウトラインを維持したい場合は不透明度ロックオンのまま、
輪郭も変えたいときは不透明度ロックは一旦オフにしましょう。

 

 


まあ、挙げてみればどれも複数レイヤーやフォルダではできなくて当然の機能ではありますが、
これらの機能を使う前提であればクリッピングより不透明度ロックの方が良いかもしれません。

 

クリッピングレイヤーを一枚のレイヤーにまとめたい

 

先に挙げた機能を使いたいのに不透明度ロックではなくクリッピングで作業してしまった…

そんなときはレイヤーを結合させましょう。

 

たとえばこんなレイヤーがあったとして、全部1番下のレイヤーにまとめたいとします。

 

 

 

まずクリッピングレイヤーの中で一番下のものを選んで、
クリッピングをオンにしたまま「結合」を押します。

 

 

するとベースレイヤーからはみ出ない部分だけレイヤーが結合されます。

 

 

 

同じように他のクリッピングレイヤーも作業しましょう。
最終的に一枚のレイヤーにまとまってくれます。

 

 

これでいつでもレイヤーを結合できますね。

 

 

 

“不透明度ロック”って何に使うの?

線画の色を変える

 

おそらくコレが一番よく使う用途になるんじゃないでしょうか。筆者の主観ですけど。
逆にこの工程を知っている方は「不透明度ロック」を使うのなんて慣れっこだと思います。


例としてこのイラストを使います。
分かりやすいように線画を強めにしてみました。

 

 

このイラストの線画は今「真っ黒」の状態です。
この線画を不透明度ロックを使って着色してみましょう。

 


まあこんな感じの塩梅で。

分かりやすいようにカラーレイヤーを非表示にしていますが、線画の色を変えるときはカラーレイヤーを表示したまま全体の色合いを見て着色していくと良いと思います。


すると全体像がこうなります。

違いが分かりますでしょうか。

並べるとこんな感じ。

 


線画に着色した方が線画が馴染んで見えませんか?
「線画が浮いて見えない」とも言えます。


イラストのカラーリングに近い色を拾って線画の色を部分部分によって変えています。

言葉で説明しても分かりにくいので百聞は一見に如かずということで。
線画の比較画像です。

背景を暗くすると分かりやすいでしょうか。

 

本記事ではあくまで機能紹介なのでイラストを描くコツなどの技術的な話はしませんが
(それは是非プロの方の講座やYouTubeなどを参考にしてください)

 

不透明度ロックを活用できると表現の幅がグッと上がります。

 

小物を描く

 

これはスマホ・指描きならではの不透明度ロック活用術かもしれませんが、

小ちゃいものを描く時、線画が潰れたりしませんか
漫画を描く時なんか特に。

 

線画が潰れて描けないなら「線画を描かなければ良いじゃない!」

 

ということで、このとき役立つのが不透明度ロックです。

使い方とともに、例をご紹介しましょう。



今回例に使うのは、筆者が不透明度ロックを乱用する小物、眼鏡です。

筆者は漫画作品を生産する人ですが、
眼鏡ってフレームやブリッジが細くて、小さいコマに描こうとするとす〜〜〜ぐ潰れる。

それに眼鏡って線画を描くのも難しいし面倒くさいし



そこで、これらの悩みを一発解決する不透明度ロックの出番です。

 

まずメガネのフレームを描きましょう。ベース色で描くと良いと思います。


今回はグレーのメガネにしたよ。


メガネのレイヤーだけ表示するとこんな感じ。


シュールですね。

このメガネフレームレイヤーを不透明度ロックして影や光を入れていきます。
不透明度ロックすることでメガネの形が維持されます(メガネからはみ出さずに色が塗れます)。

色を塗ったメガネがこんな感じ。



 

そして全体像を表示するとこうなります。

 

 

いかがでしょう。良い感じの銀縁眼鏡になったと思います。
線画を描かずに細い線のものが描けるのって便利じゃないですか?

 

今回はイラストで眼鏡を描きましたが、
先述の通り漫画の小さいコマなんかで役立つ不透明度ロック活用術です。

【こんなものを描く時におすすめ】
・ピアスやブレスレットなどの細かいアクセサリー
・服のボタン
・背景の木の枝など

 

 

レイヤーの節約に使う


スマホにしろタブレットにしろ、容量ってものがあるじゃないですか。
絵の情報量が多くなるほどスマホの容量は圧迫されるしアイビスペイントの動作も重くなります

そこでレイヤー枚数を節約したいときはクリッピングで作業するところを不透明度ロックでしちゃえ、という話です。

 


特に厚塗り作業をするときなんかによく活用されるのではないかと思います。

まとめ



いかがでしたでしょうか。

ぜひ不透明度ロックをご自分なりに使いこなしてみてください。

本記事が表現の幅が広がるきっかけになったら嬉しいです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!