【漫画】内容のネタバレっていつからOK?【ゲーム】

今やSNS上でよく散見されるようになった「ネタバレ注意」の文言ですが、ネタバレに対する配慮というのは作品が世に出てからどのくらいの期間するべきなんでしょうか?

 

基本的にはネタバレに配慮は必要ない


本来ネタバレというのは配慮するものではありません。テレビ番組だって、録画している人もいるでしょうにリアルタイムでどんどん感想が流れていきますよね。

たしかに漫画や本、ゲームなどの作品は個々人によって触れるタイミングが大きく異なるものではありますが、本質はテレビ番組などと同じことです。

感想コメントは製作者にとっても重要


作品に対する感想コメントなどはネタバレと切っても切れない関係にあります。しかし作品の製作者サイドにとって感想コメントは重要です

感想が重要な理由のひとつとして、世間に流れる感想は製作者にとって非常に有益な「生の情報」になります。
昨今、ファンアートですら製作者が巡回して情報収集するという話もあるくらいです。

製作者が「作品がどれくらい盛り上がってるのか」「作品のどこに好感・嫌悪感をもたれているのか」をダイレクトに知る手段として、SNSの感想は非常に重要な役割を担います。特に作品が発表されてすぐの感想は「第一印象」の割合が大きい新鮮なものが多いです。時間が経って考察や解釈が開拓されていくと見れなくなる貴重なものです。

製作者は「作品が世の中にどれくらいウケたか」「次回作の方向性をどうするか」などを決めるため、作品の消費者の声を大事にすることが多いです。そのためにも感想コメントは製作者に届きやすいようにすると、消費者の気持ちが適切に届き、互いにWin-Winとなります。

その上、SNSにおいては感想が盛り上がるとトレンドに乗るなどし、作品が盛り上がったり新規のファンが増えたりします。そういった点でも、ネタバレを気にせずどんどんコメントしてくのが作品のためかもしれませんね。


「ネタバレ配慮するべき」ではなく「ネタバレは自衛するもの」


しばしば「作品が公開されてすぐなのにネタバレするようなコメントしないでください」なんていうコメントを散見しますが、ネタバレ配慮は他人に強要するものではありません。

そもそも個々人によって作品に触れるタイミングというのは異なるもので、ネタバレ配慮なんてしていたらキリがないからです。作品公開されて何年経とうが、作品に触れたことのない人は尽きることはないのです。
早く作品に触れた人だけが後から作品に触れる人に配慮するのは不公平とも言えます。早く作品に触れるような人は、真っ先に作品を楽しんだファンでもありますからね。

ネタバレは「作品が正式に公開されたその瞬間」から悪ではありません。正義とも言いませんが。

 

ネタバレを配慮して悪いことはない


とはいえ、ネタバレ配慮がダメなんてことは決してありません。配慮するかしないか、それはもう各人の考え方によるものです。

作品愛好のためにSNSアカウントを運用しているならば全然ネタバレしていって良いと思いますし、
逆にアカウントに創作などのメインコンテンツがある場合は、そのコンテンツを見たくてフォローしてくれている人が多いでしょうから、ネタバレ配慮した方が好感を持たれやすいなどもあると思います。


結局、ネタバレ配慮の是非は運用しているアカウントの性質によって決めれば良いと思います。正解はありませんからね。

 

ネタバレ配慮するべき時と場合


ネタバレは悪ではないのも事実ですが、配慮するべきシーンも往々にしてあります。

原作にない要素を含む場合


原作にない要素、つまり「二次創作」的な範疇のコメントは大々的にコメントするのを控えるべきです。
この場合「感想やコメントを公開するのに日時を置くべき」といったネタバレ配慮ではではなく、「公式名称と共に感想やコメントを公開するべきではない」という棲み分けの方が正しいです。

SNS外での個人的な活動の時


要は「自衛できないところ」にネタバレに関わるものを投稿・公開するときです。
たとえばYouTubeのサムネ・動画の内容などは、視聴者にとってもネタバレに配慮されていた方が好感を持たれやすいと思います。

他にも映画レビューの記事など。「本記事は作品の内容に触れますので未視聴の人は注意してください」などの文言があると良いと思います。

メッセージや各所コメント欄など


当然のことながら、個人的にネタバレを送るなんてことは「悪意」以外の何ものにも見なされません。
たとえば新作ゲームのプレイを楽しみにしている人に「内容はこんな感じでしたよ」なんてメッセージを送るのは配慮に欠けています。一方的に送りつけられてしまったらネタバレ自衛どころの話じゃないですからね。

ただ、そういった分かりやすいケース以外にも、
たとえば「ストーリー系のゲーム実況」なんかに残すコメント(実況動画の視聴者として残す感想コメント)はネタバレ配慮した方がいいかなと思います。

その実況者が感想コメントを見てしまったら初見の新鮮さを損いますし、他の視聴者の中にも未プレイの人がいるかもしれません。
もしかしたら未プレイの視聴者の中には「自分で結末を見届けたいから、そのゲームを買おうか検討している」人もいると思います。
そういった人の「購入機会」=「ゲームの売り上げ」を減らさないためにも、ネタバレ配慮した方が全方面に得が多いと考えられます。


ネタバレ配慮の適切な形とは

コメントを発信する側の配慮


もし「ネタバレ配慮した方がいいかな」と思ったら、まず一番シンプルな手段として「ネタバレ注意」の文言を添えれば大方OKだと思います。作品名や公式タグなども併用するとミュートワードにも設定しやすくてよいかもしれませんね。

ただ、公式タグを使用する際は原作にない要素の感想は控えましょう。カップリングなどが最たる例でしょうか。他のファンの作品に対する誤解を生んでしまう可能性があります。

加えて、せっかく感想コメントを残すなら製作者にも届く形が良いと思います。「ふせったー」などのワンクッションなどは一部の人しか読めない可能性があります。そういうツールこそ原作にない要素の感想に適しているかもしれませんね。


ネタバレ自衛側の工夫


作品を初見で楽しみたいのなら、とにかく情報を徹底的に避けることです。
特定のワードをミュートにする、関連アカウントを見ない、SNS自体から離れる、など。

先にも言いましたが、作品を見る・読む・プレイするタイミングというのは完全に個々人の都合によるものです。早く作品に触れた人だけが後々の人のために配慮する必要はありません。
「ネタバレを配慮しろ」というのはお門違いです。


まとめ

 

結論を申し上げますと、
・ネタバレ配慮は必ずしもする必要はない。するかしないかは個人の自由。
・ネタバレが嫌なら自衛するべき

です。

昨今よく見るものですと、週刊誌の最新話の感想を述べる「今週の○○」タグなんかはネタバレ配慮と自衛がうまくいっているケースだと思いますね。ミュートもしやすい上にトレンドにも入りますし。

こういった好例が増えていって、いろんな人が作品を楽しみやすくなると良いと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!