二次創作を投稿する時に気をつけたいこと【注意書き】


本記事では二次創作をSNSに投稿する際に留意するべきことをまとめていきます。
必要に応じて留意事項を追加していくかもしれません。

 

二次創作には注意書きや配慮が必要

原作・公式への敬意と配慮


「二次」創作という以上、「一次」にあたる原作が存在します。
そもそも二次創作というのは黒に近いグレーな行為であり、誰かの作った作品の世界観、キャラクター、設定などなどを勝手にお借りして勝手に楽しませてもらっているものです。

昨今は「二次創作ガイドライン」などのファンアートの指標を出してくれている作品もありますが、基本的には二次創作という存在は原作・公式の温情ありきで成り立っています
だからこそ、原作・公式に迷惑がかからないようにするというのは大前提のことです。二次創作する側が「配慮する」というのも烏滸がましいくらいです。

二次創作は原作者以外の人間が勝手に作るものなので、必ず原作にない要素」「原作者の意図していない要素を含みます。
それを説明するために「これは二次創作であり」、「二次創作者が勝手に付け足した設定や関係性がありますよ」という注意書きが必要なのです。

もし注意書きがないと、原作を知らない人が二次創作を見て「こういう作品なんだ」と誤解してしまいかねません。公式の意図していない作品への印象を第三者が勝手に与えてしまうのは、あまり良いこととは言えないですからね。

他のファンへの配慮


一つの作品を愛するファンでも愛し方や好きな部分はひとそれぞれです。キャラに惹かれる人もいればストーリーに惹かれる人もいて。

それぞれの「好き」を尊重するためにも注意書きは大事です
「私はこういう視点で楽しんでいますよ、あなたの趣味に合いそうなら覗いてみてね、趣味に合わなさそうなら気をつけてね」っていう表明ができます。
要は棲み分けの役割を担ってくれるってことです。

他のファンへの配慮であると同時に、同志の元にきちんと届ける意味でも注意書きは大事ですね。

 

注意書きの有無や形式で作者を責めるのはやめよう


あくまで注意書きやタグなどは作者の良心と解釈によって任意に行われているものです。

もちろん、過去長い間をかけてオタクたちの中でじっくりじんわりと練られてきた暗黙のルールが存在していることも事実ですが、
決して暗黙のルールの域を出るものではなく、明文化された規則ではありません

SNSで「今までのルールと違う注意書きやタグをつけている作者がいて、それに腹が立ったので筆を折らせてやりたい」なんて感想も目にします。気持ちは分からんでもないですが、それは過激です。
「郷に入っては郷に従え」と言いますが、その「郷」はそこまでしっかりしたものでもないと思うのです。世の中に作品が増えるに従ってルールも変わっていくものでしょうしね

他人のつける注意書きやタグに不平不満をもつこと自体が悪いわけではありませんが、ではその注意書きをつけた作者を追い出すのは良いのかと言うと、ちょっと辛辣すぎるかなと感じます。

※ただし二次創作者が公式に迷惑のかかるような行為をしている場合は、そっと教えてあげると良いと思います。界隈全体の損害になりかねませんからね。


 

必要な注意書きや配慮

二次創作・ファンアートであることを明らかにする


何度も言いますが一目で「これはファンアートだ」と分かることは重要です。公式のものだと勘違いされてしまうような二次創作は海賊版と言って差し支えないでしょう。

どれだけ公式の絵に似て無かろうと、サインを入れるなり注意書きを書くなりするべきです。ファンアートタグも使いやすいかと思います。
二次創作は勝手に他作品を借りて楽しませてもらっている身分ですからね。

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カップリング名の記載


カップリング、特に関係性が公式に名言されていないものは注意書きとしてカップリング名を表記しておきましょう。この際「公式タグ」や作品名をそのまま使うのはやめておきましょう。検索に引っかかってしまってカップリング嗜好のない人にまで届いてしまいかねませんからね。

カップリングについては以下の記事でまとめたのでご覧ください。

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R18記載・ワンクッション


成人向け作品も必ず注意書きをしましょう。注意書きだけでなく、SNSを眺めているだけで目に入ってしまうような投稿の形態は避けましょう
これは原作や他のファンへの配慮というのもありますが、未成年の目に入ることが一番の問題です。どれだけ勝手に作品を見た側に非があっても「見せた側」が悪くなりますからね。

X (Twitter)などのSNSでは画像のセンシティブ設定をしたり、プライベッターなどの他サービスを利用してワンクッション入れると良いです。
pixivなどの作品投稿SNSでは公開範囲の設定を忘れないようにしましょう。R -18タグも併用すると安心です。

検索避け


二次創作の内容次第では検索避けが必要になってきます。先に挙げたカップリングや成人向け作品などが例です。

「検索避け」とは、原作や公式の作品名・キャラクター名をそのままの表記で使わないことです

たとえば、公式の情報が欲しくて作品名を検索した人が検索結果出た二次創作を見てしまったら、公式情報と勘違いしたり欲しい情報が得られなくて困るなどして、迷惑になる可能性があります。
他にも「親御さんが子供のためにネットで作品を調べたら二次創作が出てきてしまって困った」なんてこともよく耳にします。成人向け作品なら尚更冷や汗モノになってしまいますね。
なんにせよ公式やファンの人に迷惑がかかってしまいます。

こういうことを避けるために、二次創作では検索避けをした方が良い場合が往々にしてあります。
キャラクターの一枚絵などなら大丈夫でしょうが、少しでも「二次創作として付け加えた要素がある」なら気をつけていきたいところです。

まとめ


本記事では二次創作を投稿する際の注意事項についてまとめてきました。他にも「こういう配慮が必要だな」と感じたものを追加編集していきます。
公式・原作への敬意を忘れずに二次創作を楽しんでいきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!