スマホでイラストを作成するために適したペンタブ(板タブ)の選び方や種類を、スマホ絵描きの筆者の目線からお話しします。
また、本記事では「ペンタブ」と「板タブ」を同義で使います。
ペンタブの選び方(重要度順)
対応機種のチェック
スマホ用のペンタブを探しているなら、まずはペンタブの対応機種を確認しましょう。
特に「スマホ対応」と表記してあってもiPhoneに対応しているペンタブは種類が少ないので、iPhoneユーザーはお気をつけて。
Android対応のペンタブの中にもOTG機能(マウスなどのPC周辺機器と接続できる機能)が必要なものもあります。購入前に要チェックです。
パソコンにも対応可の方がいい
特に初めてペンタブを導入する人に気をつけて欲しいのですが、
いざスマホ用にペンタブを買ったのに使ってみたら肌に合わなかったり、ペンタブがあったとしてもスマホだと描きにくかったりする恐れもあります。
そんな際、購入したペンタブがパソコンにも接続できるものだとパソコン用に流用することができるので無駄になりません(ほとんどのペンタブはPCに対応しています)。
イラスト用にできなくても通常のライティング用にも使えますからね。
スペックについても同じで、スマホ用だからとスペックを妥協せず、パソコンでも十分使えるものを選んでおいた方が後々便利です。
サイズのチェック
次に大事なのはサイズです。
大きさは結構好みによって分かれます。
まずは作業するスペースを考えてみましょう。
スマホと一緒に使うペンタブを探しているのであれば、
普段使っている机の上でスマホとペンタブが余裕を持って置けるくらいの大きさが良いでしょう。
スマホを操作しながら描画することを考えて、「利き手側にペンタブ」「反対の手側にスマホ」と横並びにしたところを想像するといいかと思います。
スマホとペンタブを横並びにした上で、利き手に絵を描けるだけの猶予があれば大丈夫です。
ただ、ペンタブのサイズは一概に「大きい方が良い」というわけではなく
描き方の癖によっては小さい方が使いやすい場合があります。
特に手首を軸にして線を描くタイプの人は
小さいペンタブの方が使い勝手がいいかもしれません。
付属品・機能
商品の中にはペンタブ本体みのものもあれば、イラストソフトや周辺機器、ツールなどもセットになっているものもあります。
価格にも関わってくるのでしっかりチェックしておきましょう。
他商品と比較すると高価に見えるものでも、他にさまざまな付属品が付いていて実はコスパが良いなんてこともあります。
保護シートが最初から同梱されているものだと、サイズに合わせた保護シートを改めて買う必要がないのでオススメ。
スマホのみでのペンタブ運用を考えているなら、ショートカットキーなどの周辺機器はないものを選んでもいいかもしれません。
結局それらによって場所を取られますし、スマホがそれらの役割を担ってくれるはずなので。
便利なものであることに間違いはありませんけどね。
ちなみに、今後PCでも使っていけるペンタブを探したい場合は
ショートカットキー有りのものがオススメです。
スマホ向けおすすめペンタブ
とりあえず標準的なものを探している人向け
XPPenのDecoシリーズの中で最もスタンダードかつ人気のモデルです。
同等クラスの他社製品と比べて価格も優しく、板タブ初心者の人でも扱いやすく、機能も十分すぎるほど揃っています。板タブ入門用みたいな商品です。
対応スマートフォン機種はAndroid (6.0以降)です。iPhoneでは使えないのでご注意。
iPhoneユーザー向け
XPPenのDecoLWワイヤレスシリーズです。
ワイヤレスなので接続が簡単ですが、USBでも接続可能。ワイヤレスなのに遅延が少ないことで人気のモデルです。
ワンサイズ小さい「MW」やより高性能な「Pro」シリーズもあります。
なによりiPhoneシリーズで使えるのが1番の魅力(イラストソフトがアイビスペイントである必要があります)。
コスパ優先の人向け
とにかくコスパが良い。値段に対して質の高い板タブです。筆圧感知も8192。かなり優秀です。
ただサイズは小さめ。
対応スマートフォン機種は残念ながらAndroid(OTG対応機種)のみです。iPhoneでは使えませんのでご注意。
液タブはどうなの?
ペンタブ(板タブ)と似た商品に液タブがありますね。
スマホでの使用を検討するならペンタブの方が個人的にオススメです。
理由は二つ。
- 高い
…ペンタブよりかなり価格帯が上がります。スマホで使うにしては少々優しくない。 - 液タブを買うならタブレットの方が良い
…液タブより高くなりますが、液晶に絵を描くことを重要視したいならiPadなどのタブレットを買った方が良いと思います。占有面積も同じくらいですし。
とはいえ!
液タブも高性能かつスマホ・パソコンの両方で活躍できるものもあるのでひとつだけ紹介しておきます。
液タブの中でもコスパ良し、信頼できるメーカーのWacomの液タブです。
Android、PCで使用可能。
まとめ
スマホで絵を描く人向け板タブの紹介をしてきました。
購入の際に参考になると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
